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名古屋 / ホープ / コラム 2023.12.03

TOKKUMI〜団体抜き戦の面白さ

いよいよ今月10日にパスガードフィットネス主催の組技団体抜き戦イベントTOKKUMI3が迫ってきました。

 

一昔前ならテレビ地上波主要3局が格闘技イベントを張り合って、年末の風物詩は紅白か格闘技かなんていう狂想曲は強者どもが夢の跡。

でもテレビで見れないならカルペディエムHOPEで生観戦、いやいやまだまだ出場エントリーもカテゴリーによっては間に合います。

 

私が組技団体戦の凄みと面白さに直接触れたのはもう四半世紀も前の頃でしょうか。

20代前半、若手パンクラシストとして台頭していた北岡悟さんからお誘いを受けてパラエストラ東京vs千葉連合対抗、柔術団体抜き戦の観戦でした。

 

MMAプロ選手勢と一線級の柔術家たちが入り乱れた対抗戦は豪華絢爛な面々勢揃いも休憩インターバル無しの勝ち抜き戦の為、華々しい一本勝ちを収めた修斗世界王者級の選手が次戦に逆に斬って落とされるという余りに過酷なガチ対抗戦でした。

 

ちなみに僕が応援に行かせて貰った回は青木真也選手が東京勢の総大将でしたが、4人残しでパラエストラ東京の勝利という結果でした。

 

僕自身が団体抜き戦に関わる事になったのはそれから十数年後の事。

RJJ代表岡本裕士さんが主催した柔術団体抜き戦のIPPONジャンボリー。

DEEP道場への出稽古でお世話になっていた杉内勇さんの団体チーム結成のSNSでの呼び掛けに呼応してメンバーの1人として参加したのでした。

 

今、DVDのパッケージ見るとこのイベントも錚々たるメンバーが勢揃いでビビりますね…

後程、面識を得て懇意にさせて頂く先生方も数多く、因果律の導きを感じざるを得ません。

溢れ話ですが、鬼極めで名を馳せる主宰者の岡本裕士さんとは僕が青帯の頃に対戦経験が有り、ぶん投げられて一本、直後に襟締めでタップ一本、1試合で二本取られて応援に駆け付けていた青木真也さんと北岡悟さんに大爆笑された過去も有ったりします。

僕のチーム仲間の皆さんも豪華でしたね。

恐らく僕以外全員今や黒帯のお歴々の先生ばかりです。

その約4年後に。

柔術、グラップリング界を席巻したのがクインテットブーム。

我らがアマゾン先生は本戦プロマッチの方で活躍されてますが、同時期に各地方都市でもクインテットは開催され、アマチュアの冠は付きつつも参戦メンバーはガチプロ続々と登場という大変な盛り上がりでした。

当時、地元富山県に出戻って生活していた僕でしたが、所属していた地元柔術チームtrick ster代表杉本さんの繋がりで新潟県の柔術選手、グラップラーと交流させて頂く機会が有り、懇意の仲となる皆さんが増えていきました。

 

そんな中で開催が発表された第1回アマチュアクインテット北陸。

当時の僕のtricksterチーム仲間の竹田”センパイ“とパラエストラ上越代表井上先生、

佐藤翔太郎さん、そして世界パンクラチオン元日本代表の白井悠貴さんという富山&新潟県連合チームの布陣で臨みました。

 

対するは富山県の雄、クラブバーバリアンチームとDEEPフューチャーキングチャンピオン岡田代表のCBインパクトチームとの巴総当たり戦となりました。

 

取って取られて抜き抜かれの大激戦を経て結果は…

何と2勝をもぎ取りチーム優勝という最高の結果を手にしたのでした。

先述のIPPONジャンボリーも、クインテットもとにかく会場、チーム仲間、観戦の皆さん大盛り上がりでした。

組み合うのは個々でも、そこにはオーダー組み合わせの妙が有ったり、戦略的な引き分け狙いが有ったり、なによりチームを背負う一体感と責任感が個人戦以上に個々を奮い立たせる魅力が有ります。

 

僕自身の勝ち抜き団体戦の系譜を辿るのならば七帝柔道対抗戦を発祥としてパラエストラ総帥中井祐樹先生が始めたパラエストラ支部対抗戦、そして鬼極め岡本さんが恐らくその歴史にインスパイアされたと思われたIPPONジャンボリー、そしてその組技勝ち抜き対抗戦をプロマッチメジャー化にまで高めたクインテットをまさに眼前で目の当たりにして来た事になるでしょうか。

そして暫くの時を経て名古屋での新生活を始めた僕でした。

過去コラムに書かせていただいた通り約四年振りに出場する柔術試合、全日本マスター柔術オープントーナメントに向けた強化練習の為にアマゾン先生主宰の選手練習で知遇を得る事になりました。

練習後の雑談でアマゾン先生と山口徹さんからこんな企画を考えていると聞かされたのがTOKKUMIだったのです。

『これは面白い!』着衣の種類自由の3対3対抗戦の第一回大会に僕も是非とも参戦を…とチーム仲間を探したもののメンバーの都合が付かずに泣く泣く参戦を断念したのでした。

その後YouTube公開されたTOKKUMIの映像で僕も知る中京地区を代表する強豪グラップラーの先生方や選手を打ち破ったDEEP HALF CLUBの強さだけが鮮烈な記憶として残りました。

先述の全日本マスター柔術オープントーナメントでは年齢カテゴリーを2つ下げて、しかも階級は無差別という無謀な挑戦に打ち勝って僕は全日本優勝を果たしていました。

その勢いを駆って、茶帯アダルトトップグラップラーともいえるDEEP HALF CLUBの二連覇に立ちはだかりたいととうとう第二回大会、TOKKUMI2に参戦する事になったのです。

チームメイトは当時の所属チームTAISHOジムの仲間だった中村将之さん。何と彼はつい先日開催された全日本マスター柔術オープントーナメント茶帯でついに全日本優勝を果たしているのです。

もう一人はRIZINでも活躍する鈴木博昭代表のBELL WOOD GYMにてグラップリングインストラクターを務める田原大嗣さん。

何と二か月前の全日本ノーギ柔術オープントーナメントでDEEP HALF CLUBの為房虎太郎さんにポイント負けしたばかりの因縁ずくめでした。

 

時は来た!……それだけだ。

橋本真也ならそう叫んで蝶野正洋に隣で苦笑される事でしょう。

結果からいうと初戦に虎太郎さんが中村さんをバックチョークで斬り落とし、次戦の田原さんがリベンジを期しながらも意地を見せた時間切れドロー。抜き返したい僕でしたが、タツノスケ選手の豹のような目の覚めるムーヴの前に15ポイント先取され、福島選手一人残しの敗戦となりました。

でもその後に片野先生、澤田さん、カイラ先生という布陣に代表戦までもつれ込んで勝ったのはその後同じ所属となって身に染みて強さを知らしめられる僕にとって立派に胸の張れる2位という結果だったと思います。

年末格闘技の英雄の名言にトリビュートしてこのコラムをご覧の皆さんにこの言葉を最後に捧げます。

『観戦だけ?駄目だよ、TOKKUMIしなきゃ』

BGMはMAD CAPSULE MARKETSのSCARYでお願い致します。

 

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